ハレとケ(晴れ/霽れと褻)で分けるなら、「ケ」の方。
「ケ」のクオリティを「ケ」のまま豊かにしたいの。
「ケ」をハレ化するわけじゃない。
ハレのレシピ、ハレぶったレシピならどうぞ他で。
毎日毎日、サクサク作るうち、作るための手間が少ないレシピに行きつくよ。神経を尖らせるような配慮も慣れれば習慣になって負担が減る。
素材は大事だから材料は選ぶけど、手順はシンプルでパパッとできておいしいならそれで充分。
ルックスは地味で結構。
売り買いのネタじゃないから、評価はいらない。
絶妙な焼き色、形、微妙な質感…
こういう細かい条件はハレの日だけに持ち出して、ここぞの時だけ手間暇かければそれでいい。
毎朝、毎食、小腹が空いた時、食後の切り替えデザート…
食べ流れてしまうようなちょっとの食に、安心でおいしく優しい食べ物を。
本当の食がいつでもそこにあるために。
体は食べた物でできてる。だから心も食べ物でできてる。